スマートベータ

リターンの源泉を活用する新たな方法

スマートベータの目的は、リターンの向上、リスクの軽減、より分散された投資です。また、アクティブ運用とパッシブ運用の中間に位置するものでもあります。

iシェアーズ・スマートベータETFは、伝統的なアクティブ運用よりも割安なコストで、効率的にファクターを取り入れリターンの向上やリスクの軽減を図ることを目指します。

ファクターとは、長期間に亘って持続的に銘柄のリスクとリターンの要因を説明する特性のことです。それらは、例えばリスクを取ったことに対して支払われるプレミアム(対価)であったり、規制などの参入障壁がもたらす投資機会であったり、群集心理など投資家行動バイアスがもたらす投資機会であったりします。

このような代表的なファクターの要因は、学術的に長期にわたって有効であると考えられています。以下の各セクションでは、スマートベータについてご説明します。

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Paragraph-5,Multi Column Teaser-2,Multi Column Teaser-3

スマートベータとは

投資目標の達成

投資目標の達成

透明性の向上

透明性の向上

運用コストの軽減

運用コストの軽減

スマートベータは、ルールにのっとった透明性の高い戦略を通じて、リターンの向上やリスクの軽減、より良い分散投資などを図ることを目指します。

スマートベータの戦略の中で着目される代表的なファクターである、最小分散(リスク量の低い銘柄(群))、クオリティ(健全な財務体質を持つ企業)、バリュー(割安銘柄)、サイズ(小型株)、モメンタム(株価が上昇基調の銘柄)※という5つのスタイル・ファクターは、過去の株式のパフォーマンスに影響を与えてきたことが多くの学術研究により示されています。

これらのファクターの発想自体は新しいものではありませんが、テクノロジーによってファクターの活用方法は発展を遂げ、ETFという低コストで透明性が高い投資商品を通じて、効率的に提供されるようになってきています。

※ファクターと呼ばれる持続的に長期リターンを牽引する要因の存在は、学術文献、リサーチ、指数提供会社のリサーチ等で数多く取り上げられてきました。ファクター投資の詳細な説明については、「資産運用の本質-ファクター投資への体系的アプローチ」(アンドリュー・アング[著]、浦壁厚郎、ほか[監訳]、金融財政事情研究会、2016年4月12日)をご覧ください。

リスクの軽減

最小分散戦略は、業種、ファクター、銘柄間などの相関を検証し、最もボラティリティ(価格の振れ幅)が低くなる銘柄群を選定することで、リスクの軽減を目指す投資戦略です。

図1は、最小分散の代表的な指数であるMSCI 日本株最小分散指数(以下、日本株最小分散)と日本株市場全体(TOPIX)の過去15年間のパフォーマンスを比較したものです。

日本株最小分散のリターンは、日本株市場(TOPIX)とほぼ同水準ですが、各指数のリスク・リターンの分布(図2)をみると、過去15年では日本株最小分散は日本株市場と比較して、リターンは高く、リスク(標準偏差)は低いことがわかります。過去10年、5年と期間が短くなるにつれ、日本株市場のリターンが日本株最小分散を上回る傾向にありますが、リスクはすべての期間において日本株最小分散が低くなっています。

図1:MSCI 日本株最小分散指数とTOPIXの過去15年のパフォーマンスの推移*(2005年8月~2020年8月)

図1:MSCI 日本株最小分散指数とTOPIXの過去15年のパフォーマンスの推移(2005年8月~2020年8月)

出所:ブラックロック、ブルームバーグ、MSCI、 2020年8月末時点
* 2005年8月末を100としてリターンを算出。上記は、連動を目指す指数の特徴を説明するために用いた過去のデータであり、将来の運用成果等を示唆、あるいは保証するものではありません。

 

図2:各指数のリスク・リターンの分布(2020年8月末現在)

図2:各指数のリスク・リターンの分布(2020年8月末現在)

出所:ブラックロック、ブルームバーグ、MSCI、 2020年8月末時点。
上記は、連動を目指す指数の特徴を説明するために用いた過去のデータであり、将来の運用成果等を示唆、あるいは保証するものではありません。

リターンの向上

 

過去のデータを見ると、最小分散(リスク量の低い銘柄(群))、クオリティ(健全な財務体質を持つ企業)、バリュー(割安銘柄)、サイズ(小型株)、モメンタム(株価が上昇基調の銘柄)といった個別のファクターのパフォーマンスは、景気サイクルの局面により異なったものとなりました。

過去の市場動向から示唆されるトレンドとしては、景気回復の初期段階においては小型株銘柄(サイズ)を取り込むことで、比較的好調なパフォーマンスとなる傾向であった一方、景気サイクルの後期に入ると財務体質が良い安定企業(クオリティ)が5つのファクターの中では高いパフォーマンスとなる傾向が見られました。

シングルファクターのスマートベータ戦略は、景気サイクルの局面で投資見通しを反映させることで、リターンの強化やリスクの軽減を目指す投資家にとって有益なツールと言えるでしょう。一方、複数のファクターを組み合わせたマルチファクター戦略は、異なる景気サイクルおいても、一貫した投資を行う長期投資家に有益な投資戦略の一つと言えるでしょう。

図3:景気サイクルとファクター・エクスポージャーのマッピング

景気サイクルとファクター・エクスポージャーのマッピング(イメージ図)

注:上記は過去にみられた典型的な景気循環とファクターのパフォーマンス動向の関係について、イメージを示すものであり、常にこのような景気循環になること、また将来にわたって各ファクターがこのようなパフォーマンスの傾向を示すことを保証するものではありません。

サイズ
サイズ
時価総額が小さい企業への投資
バリュー
バリュー
ファンダメンタルズと比べて割安な銘柄への投資
モメンタム
モメンタム
価格が上昇基調にある銘柄への投資
クオリティ
クオリティ
バランスシートが健全で業績が安定している企業への投資
最小分散
最小分散
過去のリスク量の低い銘柄(群)への投資

ビデオライブラリー

スマートベータとは?

スマートベータは、従来のアクティブとパッシブの枠組みを超えた新たな発想の投資手法です。
※続きは動画でご覧ください。(03:53)

 

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