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2019年10-12月期Global Investment Outlook

2019年10-12月期 Global Investment Outlook

貿易をめぐる対立や地政学的な摩擦が経済と金融市場の変動要因となっています。

2019年の投資テーマ

米中対立の実質的な高まりや、米国の政策の予測が困難になっていることが事業計画にさらなる不確実性をもたらし、経済活動が弱まるおそれがあります。
中央銀行は緩和に軸足を置いています。過去最長となる米国の景気拡大は健全な家計支出に支えられており、短期間のうちに大きく後退する可能性は低いとみています。
ポートフォリオの耐性はマクロの不透明感が高まる局面において必要不可欠です。

サマリー

  • 貿易をめぐる対立や地政学的な摩擦が経済と金融市場の変動要因となっています。米国の貿易政策はますます予測が困難になっています。また、サウジアラビアの原油施設に対する攻撃等を含む直近の地政学上の大きな変化も変動要因として挙げられます。
  • 保護主義的な政策が生み出す継続的な不透明感は企業マインドに影響を与えており、事業支出も減速しています。しかし、ブラックロックは依然として景気拡大は続いており、中央銀行による緩和的なスタンスや米国の消費に支えられていると考えています。直近の事象は、ポートフォリオの耐性を強化すべきというブラックロックの主張を裏付けることになりましたが、一方で一定のリスクを取るスタンスによりリターンが期待できることも示唆しています。
  • FRBが追加で利下げをするとみていますが、市場は金融緩和を過度に織り込んでいる可能性があります。ECBは市場の予想を上回る緩和策を発表し、広範な緩和パッケージを打ち出し、それらの複合的影響は個々の政策のそれを上回るでしょう。
  • 金融政策のみでは、世界貿易の緊張による経済の落ち込みのすべてを埋め合わせることはできないとみています。サプライチェーンの分断は生産能力への打撃となり、経済成長が減速する中でもマイルド・インフレにつながり、さらなる緩和を困難にするかもしれません。
  • 全体としては、現行の保護主義の圧力を考慮し、リスクをいっそう引き下げるスタンスが望ましいと考えます。米国株は、バリュエーションが妥当な水準にあり、企業収益の質も良好と評価しているため選好します。またミニマム・ボラティリティやクオリティのファクターにはディフェンシブな特性があり、同様に魅力的と考えます。債券では、クーポン収入のため新興国債券を選好します。また、ユーロ圏のイールドカーブは相対的にスティープ化しており、低利回りでも魅力があると考えます。国債はポートフォリオにおける重要な緩衝材になるでしょう。

ブラックロックの見通しの評価

リスク資産は年初来大きく上昇したものの、地政学的な緊張の高まりは引き続きリスクとして残っています。国債が分散投資の上で重要な役割を果たしていると考えます。

資産別パフォーマンス(2019年初来および下半期)

資産別パフォーマンス(2019年初来および下半期)

過去の運用実績は将来の成果を示唆するものではありません。
出所:BlackRock Investment Institute 、Thomson Reuters。2019年9月16日までのデータ。 使用した指数は、MSCI Japan Index、FTSE EMU Government Bond Index all maturities Index、JPM GBI-EM Global Diversified Composite Index、 MSCI USA Index、 JPM EMBI Global Diversified Index、 MSCI AC World Index、 Bloomberg Barclays Global Aggregate Index、Bloomberg Barclays Pan-European Aggregate: Corporate Index、U.S. TIPS USD Index、 Bloomberg Barclays U.S. Treasury Index、 Bloomberg Barclays U.S. Credit Index、 Bloomberg Barclays Non-Japan Asia Credit Index、MSCI EM Index、 MSCI Europe Index、 MSCI AC ASIA ex. Japan Index。各リターンはドル建てで表示。指数は運用されているものではなく、パフォーマンスに手数料や費用は含まれていません。また、指数に直接投資することはできません。

 

  • 予想を上回る国債価格の上昇がありましたが、株式の下落に対するクッションとして重要な役割を果たしていると考えます。
  • 米国株に対するオーバーウエイトは奏功しております。ブラックロックは株式に対するリスク・テイクに前向きなスタンスですが、地政学リスクの高まりを注視しています。
  • ブラックロックの予想に反して日本株はアウトパフォームしました。

レポートのダウンロード

著者
Jean Boivin
BIIヘッド
Elga Bartsch
BIIマクロリサーチヘッド
Mike Pyle
BIIチーフインベストメントストラテジスト
Scott Thiel
BIIチーフ債券ストラテジスト

重要事項
当ページの記載内容は、ブラックロック・グループ(以下、ブラックロック)が作成した英語版レポートを基に、ブラックロック・ジャパン株式会社(以下、弊社)が翻訳・編集したものです。記載内容は、情報提供を目的として作成されたものであり、特定の金融商品取引の勧誘を目的とするものではありません。また、米ドル建資産を中心としたグローバル投資において、主に米ドル建で各資産の評価を行った上で書かれたものです。日本の投資家が円から、外貨建資産に投資を行う場合に受ける為替変動の影響は考慮されていないことにご注意の上、参考情報としてご覧ください。記載内容は、日本に居住する個人投資家にはあてはまらない場合がある旨にご留意ください。また、日本のお客様の知識、経験、リスク許容度、財産の状況及び金融商品取引契約を締結する目的等を勘案したものではありません。記載内容は、ブラックロック及び弊社が信頼できると判断した資料・データ等により作成しましたが、その正確性および完全性について保証するものではありません。また、記載内容の各種情報は過去のもの又は見通しであり、今後の運用成果を保証するものではなく、本情報を利用したことによって生じた損失等について、ブラックロック及び弊社はその責任を負うものではありません。記載内容の市況や見通しは作成日現在のブラックロックの見解であり、今後の経済動向や市場環境の変化、あるいは金融取引手法の多様化に伴う変化に対応し、予告なく変更される可能性があります。また、ブラックロックの見解、あるいはブラックロックが設定・運用するファンドにおける投資判断と必ずしも一致するものではありません。

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