お客様本位の業務運営に関する方針と取組

お客様本位の業務運営に関する方針

ブラックロック・ジャパン株式会社（以下、「当社」）は「ブラックロックのパーパスと行動原則」に則った業務運営を実施しております。金融庁が2017年3月30日に公表、2021年1月15日に改訂した「顧客本位の業務運営に関する原則」（以下、「金融庁原則」）に掲げられた7つの原則を全て採択し、以下の通り公表します。

【お客様本位の業務運営に関する方針の策定・公表等】（金融庁原則１に対応）
    方針1 当社はお客様本位の業務運営に関する方針を定め、公表します。

• 当社はこの方針を毎年6月をめどに見直し、年次取組状況とともに公表します。また、既存の会議体によって、当該方針の取組状況を監督するとともに、当該方針を定期的に見直します。
• ＜より多くの方々が豊かな生活を送ることができるようサポートする＞というブラックロックのパーパスに鑑み、私たちにとってのお客様とは、ブラックロックの商品・サービスを直接・間接的に購入・利用される個人・法人等と定義します。

【お客様の最善の利益の追求】（金融庁原則2に対応）
    方針2 当社はお客様の最善の利益を追求します。

• 当社は、お客様のフィデューシャリーとしてお客様の最善の利益を図るために、お客様第一主義の業務運営を行い、これが企業文化として定着するよう努めます。
• ブラックロックは全てのお客様に対し公平・公正に業務を行い、お客様のご要望が資本市場に反映されるよう努力します。

【利益相反の適切な管理】（金融庁原則3に対応）
    方針3 当社はお客様との利益相反の可能性を把握し、その可能性がある場合には適切に管理します。

• ブラックロックは独立系の運用会社です。このことにより多くの利益相反の可能性を排除しています。
• ブラックロックは自社のための投資を行わない、という方針を堅持し、投資活動は全てお客様のために行います。
• 更に、当社は、お客様との利益相反が発生するリスクに対処するため、利益相反取引の管理に関する方針を策定し、お客様の最善の利益を図ることを徹底しています。

【手数料等の明確化】（金融庁原則4に対応）
    方針4 当社は手数料等の明確化に努めます。

• 当社はお客様が負担する手数料その他の費用について、提供するサービスとの関係を整理し、分かりやすく情報を提供します。

【重要な情報の分かりやすい提供】（金融庁原則5に対応）
    方針5 当社は重要な情報を分かりやすく提供します。

• 当社は提供する商品・サービスの内容について、お客様の取引経験や金融知識等を考慮の上、商品・サービスの複雑さに応じて、重要な情報を分かりやすく提供します。また、販売会社には、当社が適切と考える情報提供に協力いただけるよう働きかけます。
• お客様の金融知識の向上に資する活動に注力しています。
• なお、当社は投資運用業を行っていることから、金融庁原則5の注のうち、注1及び、注3から注5について該当し、注2については該当ありません。

【お客様にふさわしいサービスの提供】（金融庁原則6に対応）
    方針6 当社はお客様のニーズに即した商品・サービスの提供に努めます。

• 当社はお客様が抱える問題を理解するように努めます。その上で、お客様の最善の利益とは何かを考え、その実現のためにソリューションを提案します。実現が困難なご要望については、透明性をもってその理由をお客様にご説明します。
• 当社は役職員に、常にstudent of the marketとして謙虚な姿勢を忘れず、継続的に専門知識を習得することを求め、お客様の最善の利益のために各業務の現場で質の高いサービスを提供することを要求します。
• なお、当社は投資運用業を行っていることから、金融庁原則6の注のうち、注3及び注5のみ該当し、注1、注2及び注4については該当ありません。

【従業員に対する適切な動機付けの枠組み等】（金融庁原則7に対応）
    方針7 当社はそのパーパス・行動原則を役職員に遵守させます。

• 当社はそのパーパス・行動原則が遵守されるよう、各種研修等を通じて役職員の専門性・職業倫理を高めるよう努力します。
• 当社の各役職員の年度の目標設定、業績評価・報酬はブラックロックの企業文化及び行動原則を役職員に対して動機付けるものとします。

補充原則に関する方針

2024年9月に、金融庁は「顧客本位の業務運営に関する原則」を改訂し、「プロダクトガバナンスに関する補充原則」（以下、「補充原則」）を追加しました。ブラックロック・ジャパン株式会社（以下、「当社」）は、この「補充原則」に掲げられた5つの原則をすべて採択し、以下の通り公表します。

【お客様の豊かな未来を支える金融商品づくり】（金融庁補充原則１に対応）

• 当社は、「より多くの方々が豊かな生活を送ることができるようサポートする」というパーパスのもと、お客様の将来の利益につながる金融商品を提供します。フィデューシャリー・デューティーを果たしながら、お客様にとって分かりやすく、長く安心して利用できる商品の提供に注力し、独立系の運用会社として適切なガバナンス体制を構築しています。

【より良い商品を提供するための体制の整備】（金融庁補充原則2に対応）

• 当社は、お客様の利益を第一に考え、より良い金融商品を提供するために、お客様の真のニーズに合致する金融商品の企画から、継続的かつ適切なリスク管理や業務の改善を伴うお客様への投資機会の提供、終了までの全体の流れを管理する仕組み（プロダクトガバナンス体制）を整えています。
• 金融商品の企画・提供・管理の各段階で品質管理を行い、課題が発見された場合は改善します。

【お客様の真のニーズに応じた商品の提供と見直し】（金融庁補充原則3に対応）

• 金融商品を組成する際には、お客様の真のニーズを想定し、その商品が長期的に価値を提供できるか、そして合理的であるかを慎重に検討します。
• 商品の特徴に合わせて、どのようなお客様に適しているかを明確にします。仕組みが複雑な商品については、販売会社を通じて分かりやすい情報をお届けします。
• 当社は、お客様の真のニーズを正しく理解するべく、予め定めた類型の商品について販売会社と相互に情報を共有します。また、当該商品を提供した後も適切に検証できるよう、販売会社とあらかじめ情報共有の仕組みを整えます。

【商品の継続的な検証とプロダクトガバナンスの強化】（金融庁補充原則4に対応）

• 当社は、金融商品が当初の目的どおりの内容や特徴を保っているかを定期的に確認しています。また、リスク・リターン・コストのバランスが適切かどうか等を多面的かつ継続的にチェックし、必要に応じて商品内容を見直したり、改善、償還等の対応を行います。
• 当社は、販売会社と緊密に連携し、当初想定していた販売対象に対して適切に商品が提供されているかを分析のうえ、必要に応じて商品戦略の再評価を実施します。併せて、販売方法についても販売会社との協議を行い、その改善に努めます。
• 当社は、当社が属するグループ内の会社を含む外部の運用会社に運用を任せている（運用外部委託）商品についても、グループ内全体で行われるガバナンス態勢を活用しながら管理しています。この管理によって実績等を確認し、必要があれば、販売会社にも連携し、お客様が安心して投資できるよう、運用に関する情報を適切に共有、開示します。

【方針5 透明性の高い情報の提供】（金融庁補充原則5に対応）

• お客様が自身に合った金融商品を選択できるように分かりやすい情報をお伝えします。例えば、運用に関する細かな情報を開示することがお客様に役立つ場合は、運用の仕組みや考え方、これまでの実績などをご説明します。
• 当社は、販売会社と密接に連携し、商品の特徴や想定されるお客様についての情報を共有します。販売後も情報交換を続け、お客様の声や市場の変化をふまえて商品を改善し、より良い投資環境をお届けできるよう努めます。

2025年6月30日現在