トニー・キムが考える​ AI投資の未来

トニー・キムは、AIの進化がこれまでにないスピードで産業構造を変えつつある点に注目しています。AI分野は変化のスピードが極めて速いため、 その動きに柔軟に対応するアクティブ運用が求められます。​

彼の考えるAI投資の未来を3つのポイントに分けてご案内します。

詳しくは動画をご覧ください。(08:15)

テクノロジーセクターの第一人者、トニー・キム

Tony Kim
ブラックロック ファンダメンタル株式グローバルテクノロジーチーム責任者、ポートフォリオマネージャー、マネージングディレクター
クレディ・スイス・アセット・マネジメント、メリルリンチなどで要職を経験し、2013年からブラックロック現職。テクノロジーセクター運用の第一人者として知られ、ブラックロックを代表するファンドマネージャーである。コロンビア・ビジネススクールのデジタルフューチャーイニシアチブ諮問委員としても活動。

トニー・キムによるAI投資の考察

  • 01

    AI革命とは?

    AI革命は社会や働き方を根本から変えつつあります。かつて多くの技術革新が効率化や生産性向上、自動化などを進めてきましたが、AIによる革命はそれらとは異なり、機械に人間を超える知性をもたらす可能性があるものです。
    到達点は人を超える、いわゆる AGI(汎用人工知能) やスーパーインテリジェンスです。

  • 02

    変化への迅速な対応力とは?

    新たに上場した「iシェアーズ AI グローバル・イノベーション ​ アクティブETF(愛称:ベストAI/銘柄コード:408A)」iシェアーズの『ベストAI』は日本初のグローバル株式のアクティブ型AI ETFですが、アクティブ運用のETFにしたのには理由があります。 AI分野は変化のスピードが極めて速いため、アクティブ運用が必要不可欠だからです。 ​
    AI投資の最重要ポイントは「変化への迅速な対応力」です。技術の世代交代が激しく、いわゆる“安定的な大手”が固定化されにくい領域であるため、常に競争を勝ち残る企業を見極めていく必要があります。安全と思われた企業が突然リスクにさらされる一方で、新たな有望企業が次々に登場するといった変化に対応することが重要です。

  • 03

    日本企業への期待感とは?

    なぜ日本なのか?日本が好きという理由もありますが、それだけではありません。日本はテクノロジーに強い国だからです。
    日本は、半導体、ロボティクス、精密機器、エネルギーといったテクノロジー領域で長い歴史と確かな実績を持っています。これらの分野は、AIが発展していくうえで欠かせない基盤技術であり、AIの未来と高い親和性があります。
    こうした技術基盤は、AI時代において日本企業が特定の領域で世界的な存在感を発揮し得る大きな強みとなります。
    こうした素地を踏まえ、日本の投資家の皆様にも、AIがもたらす歴史的な投資機会に参加していただけるよう、ベストAIを日本で上場することにしました。

AI知能の規模拡大

出所:

(左図)BlackRock Fundamental Equities、Epochのデータを使用、2024年11月。注記︓図は、有力なAIシステムの訓練に要求された計算量の増加を示しています。図内の丸印は、Epochデータベースに含まれるAIフロンティア言語システムを表しています。データは、Sevilla and Roldán(2024年)の『Training Compute of Frontier AI Models Grows by 4-5x per Year』(https://epoch.ai/blog/training-compute-of-frontier-ai-models-grows-by-4-5x-per-year)からのものです。 

(右図)BlackRock Fundamental Equities、Morris等(2024年)、2024年11月。注記︓表は、AIの知能レベルの高まりと人知に匹敵するか上回る程度を示しています。上記は例示のみを目的としています。 

現在のAIは、左側で示されている「レベル2」に位置していますが、能力をさらに高めるには指数関数的な成長が必要です。​

そのためには AIに必要な半導体などを製造する工場が不可欠です。また、それらの工場を建設するには、これまでにない規模の投資が必要です。​

世界では、AI向けの設備投資が年間約5,000億米ドルに達し、近い将来、世界GDPの約1%相当の1兆米ドル規模へと拡大するでしょう。AIによる知能の尺度が新たな経済単位となる時代が訪れ、今後、5~10年で社会の根本的変革が予想されます。​

PIVOTでのベストAI紹介動画に
トニー・キムのインタビューが登場

詳しくは動画をご覧ください。(46:01)

ベストAI 上場記念イベントのご紹介

BAI

 

重要事項

上記の記載内容は、ブラックロック・グループ(以下、ブラックロック)が作成した英語版資料を、ブラックロック・ジャパン株式会社(以下、弊社)が翻訳・編集したものです。また当資料でご紹介する各資産の見通し(米ドル建て)は、米国人投資家など主に米ドル建てで投資を行う投資家のための見通しとしてブラックロック・グループが作成したものであり、本邦投資家など日本円建てで投資を行う投資家の皆様を対象とした見通しではありません。 記載内容は、米ドル建て投資家を対象とした市場見通しの一例として、あくまでご参考情報としてご紹介することを目的とするものであり、特定の金融商品取引の勧誘を目的とするものではなく、また本邦投資家の皆様の知識、経験、リスク許容度、財産の状況及び金融商品取引契約を締結する目的等を勘案したものではありません。記載内容はブラックロック及び弊社が信頼できると判断した資料・データ等により作成しましたが、その正確性および完全性について保証するものではありません。各種情報は過去のもの又は見通しであり、今後の運用成果を保証するものではなく、本情報を利用したことによって生じた損失等についてブラックロック及び弊社はその責任を負うものではありません。記載内容の市況や見通しは作成日現在のブラックロックの見解であり、今後の経済動向や市場環境の変化、あるいは金融取引手法の多様化に伴う変化に対応し予告なく変更される可能性があります。またブラックロックの見解、あるいはブラックロックが設定・運用するファンドにおける投資判断と必ずしも一致するものではありません。