中国について知っておくべきこと

中国について知っておくべきこと

中国の急速な発展は、世界経済における最も重大な変化の1つと見られています。中国は過去25年もの間、急成長を遂げてきました。
出所:世界銀行(2019年10月)

概要

  • 中国の急速な発展は、世界経済における最も重大な変化の1つと見られています。世界第2位の経済大国1へと成長した中国は、世界の主要国となり、米国と肩を並べようとしています。
  • 中国経済は、大規模な資本投資、生産能力の大幅な上昇、国内消費の拡大など多くの要因に支えられ、急成長を遂げてきました。しかし、経済規模の拡大が必ずしも中国の株式市場の拡大には反映されていません。こうした状況は、外国人投資家への市場開放や参入障壁の低下によって変化する可能性があります。
  • 中国市場は、規模が大幅に拡大しているにもかかわらず、外国人投資家の保有比率は市場全体のわずか3%と低水準2にとどまっています。今後、グローバル市場において中国はこれまでよりも重要になることが予想され、ポートフォリオの分散と、リターン獲得の源泉となる可能性があります。

1 出所:世界銀行、2020年4月現在 
2 出所:Wind、2020年3月現在

中国への投資には一定のリスクが伴います。特に、流動性の低さにより株式取引が困難になるリスクや、リパトリエーション(本国への資金還流)に関するリスクなどが挙げられます。

政治や規制上の枠組みにより、投資の選択肢が制限される可能性もあります。投資家は、中国市場へのエクスポージャーを得るための投資と、想定される制限の可能性をバランスよく考慮する必要があるでしょう。また、中国への間接投資を検討する必要もあるかもしれません。

リスクに関する留意事項:投資元本および投資収益は変動し、保証されているものではありません。投資元本は回収できない可能性があります。

中国の国内総生産(GDP)成長率(米ドル)

中国の国内総生産(GDP)成長率(米ドル)

世界第2位の経済大国へと成長した中国は、世界の主要国となり、米国と肩を並べようとしています。

出所:世界銀行(2020年7月)

Quotation start

中国の2018年の実質GDP成長率は平均9.5%でした。この成長ペースについて世界銀行は、過去に主要国が経験した経済成長の中で最も高くかつ長期にわたっていると述べています。

Quotation end
出所:Congressional Research Service (2019年6月)

中国経済の急成長には多くの要因が考えられます。

資本投資
大規模な資本投資
経済成長のグラフ
劇的な生産能力の向上
消費と物価
国内消費の拡大
硬貨を持つ手

しかし、経済規模の拡大は、必ずしも中国の国内株式市場の拡大には結び付いていません。 2020年、中国は外国からの投資規制を一部撤廃し、これにより全く新しい投資機会が生まれています。これはもはや無視することはできないと考えられます。
地球、強気、資本

中国という投資機会

中国の株式市場と債券市場は、世界第2位の規模です(出所:ブルームバーグ、2020年3月現在)。市場の開放が進み、グローバル指数にも採用されています。参入障壁の低下に伴い、これまで外国人投資家が手にすることのできなかった大きな投資機会が生まれています。ただ、中国本土市場へに対しては慎重なスタンスが求められます。
株式時価総額

株式時価総額(米ドル)

中国のA株市場の構成銘柄は3,500を超え、時価総額は合計9兆米ドル超と、世界有数の株式市場となっています。

出所:ゴールドマン・サックス、2020年6月現在
債券市場の相対的規模

債券市場の相対的規模(米ドル)

その市場規模の大きさにもかかわらず、現時点では保有が進んでいません。中国市場における外国人投資家の保有比率はわずか3%です。(出所:Wind、2020年3月現在)

中国のGDP成長率の構成(米ドル)

中国のGDP成長率の構成

中国の個人消費は、2012年の3.2兆米ドルから2017年には4.7兆米ドルに増加1しました。消費需要が中国経済を牽引しており、消費セクターは投資家が注目すべき重要な分野2です。

1出所:フィナンシャル・タイムズ、2019年2月

2出所:Knoema、2019年8月

Quotation start

中国の消費者が、今後数年間、世界の経済成長の主な牽引役となるでしょう。

Quotation end
出所:ベン・パウエル、ブラックロック・インベストメント・インスティテュートのアジア担当チーフ・インベストメント・ストラテジスト、2020年7月
構造改革の優先度合によって投資機会が生まれています。
万里の長城を通り抜ける人々

門戸開放

中国は経済のグローバル化を強く支持する姿勢を示しており、すでに自国市場の開放を加速させています。
仏塔と近代の超高層ビル

オールド・チャイナとニュー・チャイナ

中国の経済環境には、魅力的な投資機会となる潜在力があります。しかし、投資家が中国市場をうまく活用するためには、現在の投資プロセスが変革される必要があります。
オールド・チャイナとニュー・チャイナ

中国において進んでいるのは市場の開放だけではありません。中間所得層の台頭と国内消費の増加を背景に、新しいビジネス・チャンスも生まれています。

Quotation start

中国には既に世界最大のロボット市場があります。政府は減税や研究開発資金の提供を通じて、ロボティクス産業の振興に積極的に取り組んでいます。

Quotation end
出所:ビクトリア・ミオ、中国株式担当CIO、Robeco(2019年2月)

中国は、世界の経済成長を牽引する立場を担うようになるなかで、これまでに例のない課題に直面することになるでしょう。

しかし、中国経済の変化によって、ポートフォリオの成長が期待できる新しい機会が生まれていると考えます。そしてこうした傾向は、今後数年間続くとみています。

中国をポートフォリオに組み入れない外国人投資家は、巨大な中国市場での大きな可能性を逃がしてしまうことになるでしょう。

重要事項
当レポートの記載内容は、ブラックロック・グループ(以下、ブラックロック)が作成した英語版レポートを、ブラックロック・ジャパン株式会社(以下、弊社)が翻訳・編集したものです。また当資料でご紹介する各資産の見通し(米ドル建て)は、米国人投資家などおもに米ドル建てで投資を行う投資家のための見通しとしてブラックロック・グループが作成したものであり、本邦投資家など日本円建てで投資を行う投資家の皆様を対象とした見通しではありません。 記載内容は、米ドル建て投資家を対象とした市場見通しの一例として、あくまでご参考情報としてご紹介することを目的とするものであり、特定の金融商品取引の勧誘を目的とするものではなく、また本邦投資家の皆様の知識、経験、リスク許容度、財産の状況及び金融商品取引契約を締結する目的等を勘案したものではありません。記載内容はブラックロック及び弊社が信頼できると判断した資料・データ等により作成しましたが、その正確性および完全性について保証するものではありません。各種情報は過去のもの又は見通しであり、今後の運用成果を保証するものではなく、本情報を利用したことによって生じた損失等についてブラックロック及び弊社はその責任を負うものではありません。記載内容の市況や見通しは作成日現在のブラックロックの見解であり、今後の経済動向や市場環境の変化、あるいは金融取引手法の多様化に伴う変化に対応し予告なく変更される可能性があります。またブラックロックの見解、あるいはブラックロックが設定・運用するファンドにおける投資判断と必ずしも一致するものではありません。

 

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