2019年10-12月期 Global Investment Outlook

景気サイクルの拡張

長期化する景気サイクル

米国経済は年初に景気拡大の最終局面に入りました。 過去のトレンドを下回る成長は、今後数ヵ月で景気拡大中期に戻る可能性があることを示唆しています。

GDPギャップと米国の景気サイクルの段階 (1965~2019年)

GDPギャップと米国の景気サイクルの段階

出所:BlackRock Investment Institute。Refinitiv Datastreamのデータを使用。2019年7月現在。
注記:上図は米国の予想GDPギャップ(潜在GDPに対する実際のGDPの比率)を示しています。各期間を景気サイクルの特定の段階に分類しています。段階の分類は、経済事象が類似した動きを示す期間をまとめる「クラスター分析」を用いて行っています。

 

緩和的な状態

 世界の工業セクターの弱さが短期間のうちに広範囲の景気低迷につながる可能性は低いとのブラックロックの見方の根拠には、緩和的な金融環境があります。

ブラックロック G3経済成長率GPSおよび金融環境インディケーターFCI (2015-2019年)

ブラックロック G3経済成長率GPSおよび金融環境インディケーターFCI

出所:BlackRock Investment Institute、BloombergおよびConsensus Economicsのデータを使用。2019年9月時点。
注記:ブラックロック米国経済成長率GPS(黄色の線)は、市場の12カ月先のGDP成長率予想が3カ月後にどうなっているかを表します。オレンジの線は、ブラックロックの米国金融環境指標(FCI)とブラックロックの経済成長率GPSとの過去の連動性から、米国FCIにより示唆されるGDP成長率を表しています。過去の関連性では、米国FCIの変化は経済成長率GPSの変化より6カ月ほど先行しているため、グラフ上では米国FCIを6カ月進めて表示しています。 FCIに使用するデータは政策金利、債券利回り、社債スプレッド、株式市場のバリュエーション、為替レートなどです。将来の予想は実現しない場合があります。

 

  • より緩和的な金融政策を受けてブラックロックのG3(米国、欧州、日本)の金融環境インディケーター(FCI)は急速に緩和方向に向かいました。
  • G3(米国、欧州、日本)の経済成長GPSにみられるように、成長期待にはFCIの大きな変化が反映されていないようです。
  • 貿易をめぐる不確実性は残り、対立の激しさが増すことにより設備投資が抑制されるとみています。

 

著者
Jean Boivin
BIIヘッド
Elga Bartsch
BIIマクロリサーチヘッド
Mike Pyle
BIIチーフインベストメントストラテジスト
Scott Thiel
BIIチーフ債券ストラテジスト

重要事項
当ページの記載内容は、ブラックロック・グループ(以下、ブラックロック)が作成した英語版レポートを基に、ブラックロック・ジャパン株式会社(以下、弊社)が翻訳・編集したものです。記載内容は、情報提供を目的として作成されたものであり、特定の金融商品取引の勧誘を目的とするものではありません。また、米ドル建資産を中心としたグローバル投資において、主に米ドル建で各資産の評価を行った上で書かれたものです。日本の投資家が円から、外貨建資産に投資を行う場合に受ける為替変動の影響は考慮されていないことにご注意の上、参考情報としてご覧ください。記載内容は、日本に居住する個人投資家にはあてはまらない場合がある旨にご留意ください。また、日本のお客様の知識、経験、リスク許容度、財産の状況及び金融商品取引契約を締結する目的等を勘案したものではありません。記載内容は、ブラックロック及び弊社が信頼できると判断した資料・データ等により作成しましたが、その正確性および完全性について保証するものではありません。また、記載内容の各種情報は過去のもの又は見通しであり、今後の運用成果を保証するものではなく、本情報を利用したことによって生じた損失等について、ブラックロック及び弊社はその責任を負うものではありません。記載内容の市況や見通しは作成日現在のブラックロックの見解であり、今後の経済動向や市場環境の変化、あるいは金融取引手法の多様化に伴う変化に対応し、予告なく変更される可能性があります。また、ブラックロックの見解、あるいはブラックロックが設定・運用するファンドにおける投資判断と必ずしも一致するものではありません。