2020 GLOBAL OUTLOOK

経済活動の停止

新型コロナウイルス・ショックは2008年にみられたものよりも急激ですが、長期的な経済成長率に累積する影響は小さいとみています。ブラックロックの見通しに対する主なリスク:ショックを通じて企業や家計の橋渡しをするために必要とされる政策が、タイムリーにうまく実施されず、経済的なダメージが持続することです。

インプリケーション:資産クラス別ではベンチマークの水準を維持するのが好ましいと考えています。株式よりもクレジットを重視し、またリスク資産の減少に対するリバランスを選好します。

経済の凍結
先進国と新興国の総合PMI:2006年―2020年

先進国と新興国の総合PMI:2006年―2020年
  • 出所

    出所:ブラックロック・インベストメント・インスティテュート、IHS-Markit、データはRefinitiv Datastream、2020年4月時点。

    注記:このグラフは、先進国と新興国の総合PMI(購買担当者指数)を示しています。

  • 経済活動データの過去に例をみない悪化、たとえば米国の小売売上高、新規失業保険申請件数、世界の製造業の生産が直近のものであり、前例のない経済活動の収縮を目にしています。上のチャートを参照ください。
  • 厳格な遮断措置が発動され、多くの地域でウイルス事例の増加率が鈍化しているようです。重要なのは、大規模な第二の波が発生することなく、このような措置を解除できるかどうかです。
  • 米国は、GDPに占める製造業の割合が小さく、医療費に占める割合が比較的高いこと、積極的な政策対応を行っていることから、より耐性があることが示される可能性が高いと考えられます。
  • 経済がどのように回復するかは、感染拡大の経過、政策対応の効果的な実施、消費者や企業の行動の潜在的な変化にかかっています

結論:今回のショックは一時的なものであり、世界的な金融危機後の「失われた10年」が繰り返されることはないものの、時宜を得た政策刺激策の実施が決定的に重要とみています。

執筆者
Philipp Hildebrand
ブラックロック副会長
Jean Boivin
BIIヘッド
Elga Bartsch
BIIマクロリサーチヘッド
Mike Pyle
BIIチーフインベストメントストラテジスト
Scott Thiel
BIIチーフ債券ストラテジスト

重要事項
当レポートの記載内容は、ブラックロック・グループ(以下、ブラックロック)が作成した英語版レポートを、ブラックロック・ジャパン株式会社(以下、弊社)が翻訳・編集したものです。また当資料でご紹介する各資産の見通し(米ドル建て)は、米国人投資家などおもに米ドル建てで投資を行う投資家のための見通しとしてブラックロック・グループが作成したものであり、本邦投資家など日本円建てで投資を行う投資家の皆様を対象とした見通しではありません。 記載内容は、米ドル建て投資家を対象とした市場見通しの一例として、あくまでご参考情報としてご紹介することを目的とするものであり、特定の金融商品取引の勧誘を目的とするものではなく、また本邦投資家の皆様の知識、経験、リスク許容度、財産の状況及び金融商品取引契約を締結する目的等を勘案したものではありません。記載内容はブラックロック及び弊社が信頼できると判断した資料・データ等により作成しましたが、その正確性および完全性について保証するものではありません。各種情報は過去のもの又は見通しであり、今後の運用成果を保証するものではなく、本情報を利用したことによって生じた損失等についてブラックロック及び弊社はその責任を負うものではありません。記載内容の市況や見通しは作成日現在のブラックロックの見解であり、今後の経済動向や市場環境の変化、あるいは金融取引手法の多様化に伴う変化に対応し予告なく変更される可能性があります。またブラックロックの見解、あるいはブラックロックが設定・運用するファンドにおける投資判断と必ずしも一致するものではありません。

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